パラダイス鎖国（海部美知）

シリコンバレー在住コンサルタントの海部さんのブログ『Tech Mom from Silicon Valley』をベースに書籍化。
海外で長期的に生活をしている日本人の日本を見る目は、ずっと日本に居続けている日本人のそれよりずっと暖かく優しい。
行動経済成長〜バブルにかけてすっかり日本があらゆる面で海外よりも住みよい国になってしまったのでまったりほっこりと内にこもっている状態をパラダイス鎖国と呼ぶ。

紹介されている「豊かさ」実現のための戦略

1.新興国の追いつけ追い越せ戦略
2.豊かな小国の一点豪華主義
3.おおらか資源大国

それに対し日本は現状「4.果てし無き生産性向上」という戦略一辺倒。
それは日本人の特質に合っているいわば得意技であるため否定する必要はないがゆるやかに多様性を認めつつ開国していこうよ、と。

5.大国仲間、大きいがゆえの悩み
6.シリコンバレー型試行錯誤方式

世界におけるプレゼンスがすっかり低下した今はある意味チャンスなのではないかと思う。いわゆる今伸びている国内外のベンチャーも、元々はニッチで既得権者からするとどうでもよい存在であったため大きくなるまで潰されなかった。気がつくと潰せないくらいの存在になっている。
今、日本はなにをやっても中国ほどはバッシングの対象にならない感じなので先ずはチャレンジかな？

なにをやれば良いか分かっている時は強いが、そうでないと一歩も前に進めない日本。

自分も当事者意識をもって頑張るぞ！

パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)