iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう(梅田望夫)

我が家にiPadがやってきた(ホントはビックカメラに買いにいったのですが)後、真っ先に購入したアプリはこの書籍アプリ『iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう(梅田望夫)』。
今のウェブ時代を読み解いていく方法のひとつとして私自身は『ウェブ進化論』以降、梅田さんのモノの見方に強い影響を受けており「梅田信者」としては梅田さんの2年間のサバティカル期間(休息)に入って以降初となる待望の一冊。

コンテンツはは産経新聞に連載している『ウェブ立志篇』を再構成したもの+"伝説のプログラマー"中島聡さんとの往復書簡という2本柱。この往復書簡というのは対談のような意見交換をe-mailでおこなったもので、今回iPhone/iPadアプリという電子書籍形態での流通であるメリットを活用してリリース後も読者の質問に応える形でやり取りを継続していく"増える往復書簡"という仕組みを導入しておりとても満足度が高い。

googleの桁外れなモンスターっぷりを紹介したウェブ進化論の流れに続いて、総合的な"おもてなし力"と事業の構想力に秀でるアップルが創りだすやや閉ざされたウェブ空間との対比など学ぶこと多々あり。

マイクロソフトWindows95やIE3の開発の中心メンバーとして活躍した中島さんをして、iPhone/iPadアプリの開発に夢中になってしまうほどの素晴らしいアップルが提供するユーザーエクスペリエンス(≒おもてなし)、すっかり官僚化してしまった残念なマイクロソフト、オープンなウェブというあり方に狂信的なgoogle。自分はやっぱりgoogleが好きなんだなと気付く。

中島さんはこんな表現でこの3社を紹介しています。


・エンジニアとMBAで構成されているマイクロソフト

・エンジニアとアーティストのアップル

・エンジニアとサイエンティストで経営されているgoogle


ホトトギスのようにわかりやすい。

梅田望夫 iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう




ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

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