猿岩石の方ではありません

【バックナンバー】
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「猿岩石の方ではありません」
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(bot_vol.3)


【アジア系=日本人】

1997年2月にいわゆる卒業旅行というやつでインド〜タイを旅しました。


当時は「電波少年」の人気企画で"猿岩石"がユーラシア大陸ヒッチハイクして周るというのがあり、

インドくんだりにも、突如として"にわかバックパッカー"が押し寄せてきたものです。


自分でいうのもなんですが私は沢木耕太郎の「深夜特急」の影響下にある、

正統派のバックパッカーを自負しており、

猿岩石派と深夜特急派との間にある埋めがたい溝を感じでいたものです。


ちなみに、猿岩石派は頭に白いタオルを巻きがちなのですぐに見分けがつきます(笑)。


さて、そんな1997年2月時点では、

インドやタイなどのアジア旅行をしているアジア人はほとんどが日本人だったように思えます。


我々、自称正統派バックパッカーもインドのあまりにもマイナーなエリアにいくと、

非常に寂しく人恋しくなるため、日本人的な顔をした人に遭遇すると声をかけたりしたものですが、

「こんにちは!」と呼びかけるとやはりその95%が「こんにちは!」と挨拶を返す日本人でした。


当時、経済的・政治的に学生が自由気ままに旅できるような国はアジアでは日本くらいだったようです。

(ちなみにアジア通貨危機が1997年7月なのでその直前ということになります。)




【アジア系旅行者で溢れかえる東京】

筒井康隆の「農協月へいく」(http://bit.ly/boQWpu)のごとく、

いまでは東京はアジア系旅行者で溢れ返っています。


ところが特に弊社のある新宿あたりでは、

皆さん手持ち無沙汰といいいますか、

ぼんやりと東京モード学園や都庁を眺めていたり、と割とつまらないことをしています(笑)


いくら「地球の歩き方」「Lonely Planet」などのガイドブックを熟読しても、

旅行者にとって、

その都市なり村のその時にいちばん面白いものにリーチするのはとても難しいものです。


そこで、各国からの旅行者の満足度を高めつつ、日本国内にもお金が落ちるという仕組み、

市場が今後ビジネスとして有望ではと思うわけなのです。



コンテンツホルダーと旅行者をつなぐ機能】


丸1日かかるワンデイツアー、もしくは半日ツアーなどで、

日本人しか知りえない、けれでも外国人にとっても興味深いスポットを案内すれば、

まさに両者にとってWinWinです。


ちなみに私もタイなどではサムイ島からタオ島プーケットからピーピー島(ディカプリオの映画「ザ・
ビーチ」の舞台)への

現地ツアーに参加したりして、大いに楽しみました。


いわゆるのこの手の海外現地ツアーは、現地で予約する必要があるのですが、

それを国内で前もって、ウェブで簡単に申し込みができるサービスが日本にはあるのです。



●海外現地オプショナルツアー予約『Alan1.net 』

  • 観光、世界遺産ツアー、ダイビング、スパ・エステなどオプションツアーを格安で予約

http://www.alan1.net/

ベンチャー企業です。


このAlan1.netさんの国内版というイメージがいちばん近いのですが、

そんなサービスってどうでしょうかね?

地域振興などとも組み合わせられるような気がしますが、

それだけにもう既にあったりするのでしょうか?

はとバス英語版はあると聞きますし。





日本政府環境局(JNTO)
訪日外客統計
http://www.jnto.go.jp/jpn/downloads/2009_total.pdf

2008年のデータでは、
日本に訪れる総外客数が、830万人。
そのうちアジアからの人数が、610万人。

7割強がアジア系ということになります。

まさに『時代は変る』(The Times They Are a-Changin')byボブディラン





●おまけの話

インド旅行中に知り合った「深夜特急」の方のバックパッカー達とは今でも交流があります。

『インド会』という13年続くコミュニティとなりました。

メンバー各人ともになかなか本格派で、

・「地球の歩き方」ならぬ「地球の歩き方の歩き方」を執筆する者(http://bit.ly/cb0C67

・日本有数のインド進出ビジネスコンサルティング会社に勤める者

・その他海外志向が強いため国外で仕事をしている者多数





●前号に対する読者のコメント


【SPEC:菊地様】(http://www.spec.co.jp/

面白い提案です。
情報産業ではオフショアは日本から中国、インド、ベトナムです。
まだまだ日本語の壁で成功しておりません。

何れ日本は逆に中国、インドからオフショアを受入れる国になります。
その時点では必須になるでしょう。




晋遊舎:鈴木様】(http://www.shinyusha.co.jp/

英語、、、やはり編集者として、米国人を取材する機会があるたびに必要性を感じまくるのですが、(ラ
イアンホール取材します)
いまからやって物になるか、それとも今できる技能(編集&取材のアレンジ)に特化するか、との狭間に
ゆれますね。
といいつつ実は、ものにならなくてもやらなければいけないんじゃないか、とも思っています!
フィリピンとのスカイプで英会話! いいですね。

グーグルは仕事の20%の時間を新規事業の企画立案に充てなければならない(ウェブ進化論より)
結城さんのメールによると、サムソンでは、3時以降に他言語習得に充てなければならない

これらは素晴らしいありかたですね!




【不動産鑑定】

さて、英会話ネタには個人的にも興味がありますので、返信させて頂きました。

実は、僕もかれこれ3年近く、GABAに通っています。
上達はしているのかいないのか、よくわかりませんが、会話そのものが楽しいと
いうのは本音です。面白い要素とは、講師が英米人だけでなく、英語を第二言語
とする外国人が多いことです。フィリピンを含む東南アジアも多いですし、フラ
ンス、イタリア、北欧、東欧、オセアニア、などなど、本当に多国籍です。彼ら
の国や文化の話をするだけでも、毎回のレッスンはあっという間に終わってしま
います。
(それが英会話の実力向上に役立っているかどうかは不明ですが)僕の場合、ビジ
ネス英語というよりは別のところに目的があって始めたため、それはそれで楽し
んでいます。もちろん、ビジネスでの英語利用は、これからは(あるいは既に)
「必須」であることは間違いありません。僕の会社でも外国クライアントも多
く、海外でのmtgにも参加したことがあるのですが、そのたびに痛いほど感じて
います。自分を含めた日本人の英会話能力の貧弱さを。
社内には英語の堪能なスタッフが数名いるのですが、彼らの活躍ぶりなどを見て
いると、こちらも頑張らないとどんどん置いていかれるかもなぁ、と危機感すら
覚えるこの頃です。さらに、仕事を取り巻くあらゆるルールやスタンダードが、
国際基準に適応しつつある最近では、あらゆる面で英語力が当たり前のように要
求されていますね。

ご紹介のネット英会話ビジネスは、前に何かの記事で読んだことがあって、興味
を持ってはいました。画面の相手との会話に違和感がない方は、十分に活用でき
るものではないかと思います。何より効率的ですよね。

僕たちの業界も、会社も、国際化が待ったなしです。
それは、他の業界も、他の国も、同じことなんだと思います。
色々とこの辺のお話も、今度したいですね。
また面白い話があれば、ぜひ教えてください。

追伸
僕も「小さいケータイ」+「ipad」にするつもりです。




【ケイティパワーズ:木下様】

私感ですが日本人が英語が苦手(?)なのはたぶん音感とかそういうもの以前に
「思考回路(thinking process)」の違いがおおきいでしょうね
とくに「水平思考(horizontal thinking)」が苦手なこと・・
「議論(discussion)」が「言い合い(argument)」になってしまうこと・・
上には弱く、下には厳しいタテの社会構造が
本質を考え、建設的議論する姿勢を奪っています
村八分”って日本特有の全体主義思考ですよね
日本人でも英語に限らず外国語をひとつマスターしている人と話すと
やはり語学力以上に、ここの違いが明白です

フィリピン英語・・良いと思います
私は以前NYに住んでたのですが、非米国人の割合が高いので
逆にみなさん英語を自己流(?)に話しており
それでも伝わるものだな〜と感心しました
外資にいたころも中国人とかとにかくバンバン喋る、感じでしたし
”音”はあまり気にしないほうが伸びるでしょうね




【卸売り市場】

そう考えると結城社長が提唱しているインターネットを利用したオンライン英会話教室ですが、
個人的には今後「英会話教室」というもの自体がなくなっていくかも?と考えております。

ご存知かと思いますが、先日IPhoneアプリで販売された「Jibbigo」という翻訳ソフト。

非常に翻訳精度が高く、手軽に英語から日本語、日本語から英語へ音声とテキストで翻訳されるので
非常に便利なソフトです。もしこのソフトが世界基準で標準化したら英会話を習わずとも
異文化コミュニケーションがとれる時代になると、英会話教室自体が
今後は衰退して行ってしまうんじゃないのかなぁと思います。

でもそれが本当に人間にとって本当にいい動きかどうかは?が残ります。

しかも一時期TOEICなどがはやった時期に比べてまた少し日本人の英会話ブームが
沈静化してきている感じがします。(あくまで個人的な感じです)

またテレビのクイズ番組なんかで英語に特化した問題の番組が放映されれば
ブームは来るかと思いますが・・・(今の漢字ブームのように)






そういえば一昨日、新宿のラーメン店「一蘭」に行ったのですが、

アジア系旅行者が食券システムがわからないようで、
英語で質問されました。

少なくとも都心の飲食店では英語メニューは必須かもしれません。

それだけで競争優位性はでると思うのですが・・・。




あっ、僕は一応英語で教えてあげられましたよ(笑)

インチキな英語で・・・。



次号もどうぞよろしくお願いいたします!