経営コンサルタント滅亡――その先はあるのか?
経営コンサルタント滅亡――その先はあるのか?
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興味深く読みました。
そこかしこで産業の縮小やそっくりそのまま消滅したりということがこれから起こっていくのでしょう。
その中でも私も必ずしも他人事とは言えない広告・販促業界に関しても同様のことが言えると思われます。
この業界の儲けのポイントは0から1を生み出すクリエイティビティというよりは、非常にシンプルに言うとテレビを中心とするマス媒体をあらかじめ抑えておき、それを高収益企業に高値で転売して稼ぐというビジネスモデルです。
従来、広告媒体が高いのでそれに引っ張られてコミッション(手数料)もクリエイティブ・制作などのフィーも高止まりしていた。イメージとしては媒体費の○%程度はクリエイティブに当てるべき的な。媒体費が高いだけに失敗もできないので名のある代理店を通じ諸々手配をかけてリスクをヘッジしていたが、現在のデジタルメディア、その中でもソーシャルウェブに関しては純広告的(ディスプレイ・リスティング)な手法でない限りにその使用に関してはお金がかからない。
本来であれば媒体にお金がかからないのであれば、プランニングやクリエイティブに予算を回すということも論理的にはあり得るが、実際は媒体がタダなので必ずしも超一流に任せてリスクを最小限にするよりは、自社もしくはコストがさほどでもない企業にちょっと頼んでみるか、ということになることが多い気がします。(あくまでも印象)
●媒体販売の差益で儲けられなく、はたまたクリエイティブや制作でも儲からない。
またそれに追い打ちをかけるようにあらゆる情報が流通している時代であるため単純なブローカー的なポジショニングでは簡単に中抜きに遭ってしまう。
これが良いことかどうかはさておき、事実としてそうなっている、またこれからさらにそうなっていくということに経営者は進むべき事業領域を決定しなければならない。
ひとつの可能性としては産業のパイ自体はシュリンクしても、そこで勝ち残れば美味しい果実にありつけるという考え方もあるかも知れません。
いずれにせよ広い意味でのコミュニケーションの領域ではその構造の変化がメチャクチャ速い。
キャッチアップしようとしては乗り遅れる。
変化を生み出す側に自社を置かないといけないなと思いました。
皆さんが所属する業界・産業はどうでしょうか?
まずは5年後、10年後を想像するところからはじめてみたらいかがでしょうか。
その際、経営者の世代を考慮しておこなければなりません。私の経験上、リタイアが見えている状況ではなかなかドラスティックな方向転換をおこなわずになんとか逃げ切る方向で対応するケースが多いようですので特に経営チームではない従業員の方は注意が必要です。心中する必要はありません。