便乗すべきだなう
■『便乗すべきだなう』
(bot_vol.6)
ツイッター(Twitter)がビジネスの世界でも急速に存在感を増してきました。
「ツイッターって最近よく聞くけど、いったいなんなの?」
という方のために少し説明しますと、
●ツイッターの特徴
まず、
1)基本的にブログみたいなもの。
2)140文字という字数制限がある。
→これにより、「ミニブログ」と呼ばれたり、140文字での表現自体のことを「つぶやき」と言ったりしま
す。
しかしこれは、ツイッターの本質ではありません。
その本質は、
3)他のユーザを許可なく一方的に登録することができ(この行為をフォローと言います。)
4)フォローした人の書込み=ツイート(tweet:英語で鳥のさえずり。転じてつぶやき。)が、
自分のホームページ(IDとPWでログインする)に表示されるようになる。
5)その表示され方はそのツイートが投稿された時刻順に並ぶ。(=タイムラインと呼ばれます。)
それにより、
6)自分が関心のある分野での第一人者をフォローすると、
その業界の最新情報にリーチができ、また、
逆に視野を広げるために自分とはかけ離れた世界の人、私の立場でいうならば女子大生とか(笑)、
をフォローするとこれもまた知らない世界の情報に触れられます。
ある一定の人々にこのツイッターが響かない(広がらない)理由として、
7)前述のように"書込み"の事を"つぶやき"と訳して日本に紹介してしまったため、
「他人のつぶやきを見て、何が楽しいんじゃ。」という先入観を与えてしまった。
8)また、逆にITリテラシーが高い人が2007年2008年あたりにトライするも、
当時は利用者の絶対数が少なかったため、
面白くなくて(面白さの意味がわからなくて)やめてしまって今に至る、など。
ツイッターを利用していない人が抱いている誤解として、
9)「しょせん"他人のつぶやき"だろ」という先入観があるかと思いますが、
実際には単なる"つぶやき"的な書込みもありますが、
"有益な情報のシェア"というポジティブな利用が大勢をしめているように感じます。
具体的には、
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アップルがいよいよテレビのSTB分野に乗り出すかも。
AppleがiPhoneの基本ソフトで家電業界に本格参入か
http://techwave.jp/archives/51403047.html
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という感じでウェブ上の膨大な情報の中から、
読むべきものをそれぞれ各人の視点でピックアップして、
自分をフォローしてくれている人に紹介する=情報のシェアをする、
という書き込みが実に多いのです。
つまり、
●情報検索の手段の進化として、
第1期:yahoo!のように人手を使ってディレクトリ分類する
第2期:googleのようにアルゴリズムを使って表示順位を決定する
第3期:自分とセンスが近い人、また自分を上回る情報力を持つ人に選んでもらう
=ソーシャルフィルタリング
のような位置付けだとも考えられます。
最後に、
10)ツイッターが面白くないという人は、
もしかすると、
"面白くない人"ばかりをフォローしているのかも知れません。
確かに、
「今、起きました。おはようございます。」
「ラーメン食べています。」
「寝ます。おやすみなさい。」
みたいな書き込みばかりをする人だけをフォローしていたら、
それは100%面白くないです(笑)
ということで、結論的にはツイッターはただのツールであり、
TVなどの受動的サービスと異なり、
能動的に面白くなるちょっとの努力をしていけば、
限りなく面白くなるわけです。
【実は今までの話は前フリだったなう】
これからが本題です(笑)
twitter、google、youtube、facebook、skypeなど、
世界で使われているインターネットサービスはほとんどすべて、
海外で作られたサービスです。
そこで、今回は、
どうすれば、
『日本発世界が利用するインターネットサービスを作ることができるか?』
について考えてみました。
【はてなという会社】
株式会社はてなという会社が京都にあります。
『ウェブ進化論』という現在のIT業界を理解するためのバイブル的な本を書いた、
はてなダイアリー(ブログ)、はてなブックマーク、人力検索はてな、などのサービスを提供している、
インターネットサービス会社です。
このはてなは、従来より一部では、
世界に通用するサービスが日本から登場するならば、
それははてなからではないか?
と言われていた会社です。
このはてなが現在、
任天堂のゲーム端末、
ニンテンドーDSiで提供されている、
『うごくメモ帳』というソフトと連携するウェブサービスを提供しています。
詳しい話はここでは割愛しますが、つまり、
というコラボレーション、つまり相互便乗なわけです。
(ちなみにどちらも拠点が京都)
このように、
すでに世界にかなりのシェアを持っている、
モノづくり企業とインターネットサービス企業は組んでいくべきだと思うのです。
もっとも任天堂はモノづくり会社とは言い切れませんが・・・・・。
【世界の主要サービス・製品利用者数比較】
・ツイッター:世界で1億人 内 国内500万人
・フェイスブック:世界で3億人
・スマートフォン:世界で1億7240万台
・iPhone:世界で3000万台
・DS:世界で1億台 内 国内2000万台
※できうる限り最新の情報を調べました。
DSは世界の他のサービスや製品にひけをとらない程の拡販に成功しています。
任天堂×はてなのコラボ、詳しくは、
↓
http://touch-ds.jp/dsi/interview/5_1.html
うごメモはてな
↓
http://ugomemo.hatena.ne.jp/
【相互補完】
・モノづくり会社
→正直、次の一手がない
・ネットサービス会社
→正直、資金・ブランドがない
もちろんこれまでのネットサービスは多くの場合、
ブランド力がそのサービスの成功に寄与するかどうかはもちろんわかりません。
逆に数々の失敗例もあるように思います。
googleやマイクロソフトでさえ苦手なジャンルのサービスではたくさんスベッていますし。
ただ、現在の日本のような手詰まり感、閉塞感に満ち溢れた状況を打破するためには、
十分トライしてみる価値はあるように思います。
そこで重要なのは、
インターネットサービス会社がイニシアチブをとることではないかと考えます。
従来の常識の少なくともいくらかは、
インターネット内の非常識ですから・・・・・。
ぜひ、皆さんのご意見をお聞かせください!!
【おまけの話】
1)学大ランチミーティングというのをやっています。
(毎週金曜日の11:30〜13:00)
http://www.breakonthrough.biz/news/2010/02/tgif.html
2)2月末でやっとはじめての通年決算が締まりました。
もちろん反省すべきこともたくさんあるのですが、
皆様のおかげでスタートアップ企業としては、
とてもたくさんのお仕事に恵まれました。
3月からは、
社内のリソースのさらなる有効活用と、
より高い付加価値をご提供するために、
『市場開拓支援サービス』をはじめます。
詳しくはまたの機会に!
以上、
この季節満員電車でくしゃみが止まらず、
たいへん気まずい思いをすることが多い、
ブレイクオンスルーの結城でした!
【バックナンバー】
http://bit.ly/backnumber